五十肩について

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病気の知識

上腕二頭筋腱炎とは

腕の前側ある筋肉(上腕二頭筋)の腱に炎症が起きて痛みが出る状態。

炎症を起こすと、動作時痛に加えて夜間痛も生じます。特に肘を伸ばしたまま重たい物を持ち上げた時などに痛みを感じやすいです。


[日常に感じる症状]

・腕の前側がズーンと痛む

・腕を上げたり物を持ち上げると痛い

・夜間に痛くて目が覚める

・肩を回す動作(着替え・洗髪など)がつらい

[原因]

以下のような繰り返しの使い過ぎによる負担が原因として挙げられます。

・スポーツでの腕の酷使

・肩より上で手を使う作業(棚の上のものをとる、洗濯物を干すなど)

・年齢とともに腱が弱くなり、炎症を起こしやすくなる(特に40〜46代)


[深掘り]なぜ腕の前面に痛みが出るのか?

少し難しいですが、人体の構造から話すと、

ちょうど肩関節の前面にあたる部分に、骨の突起の間を通過する腱(上腕二頭筋の腱)があります。そこは肘を曲げる際に筋肉が縮み腱が骨の間を滑走すること、肩を上げる時に肩関節の上面を構成する骨の下を上腕の骨自体が通る点から、組織同士の摩擦が起こりやすく、炎症が起きやすい部位となっています。



石灰沈着性腱炎とは

石灰沈着性腱炎は、肩(特に肩の腱=腱板)にカルシウム(石灰)が沈着して炎症を引き起こす病気です。石灰が溜まる原因ははっきりわかっていませんが、年齢や血流の変化、過度の使用などが関係していると考えられています。特に40~60代の女性に多く見られます。

【主な症状】

• 突然の強い肩の痛み(夜間に悪化することも)

• 肩が動かしにくい、動かすと痛い

• 腫れや熱っぽさを伴うこともある

痛みはとても強いことがありますが、多くの場合は時間とともに改善していきます。

【診断方法】

• 問診と診察

• レントゲン検査(石灰が白く写ります)

• 超音波検査やMRIで詳しく見ることもあります

【深掘り】石灰沈着性腱炎と五十肩は何が違うの?


腱板断裂とは

腱板とは、肩の骨(上腕骨)を肩甲骨につなぐ4つの筋肉と腱の集まりです。この腱板が切れたり、傷ついたりすることを「腱板断裂」といいます。腱板は肩を動かすときにとても大事な役割を果たしているため、断裂すると肩の動きが悪くなったり、痛みが出たりします。


【主な原因】

• 加齢による変性(すり減り):中高年以降によく見られます(特に50代以上)

• 転倒やスポーツなどの外傷

• 長年の肩の使いすぎ(野球、テニス、重労働など)


【症状】

• 肩の痛み(特に腕を上げたとき)

• 力が入らない(腕を持ち上げられない)

• 夜間の痛み、寝返りができない

• 肩の動きの制限、違和感


症状は軽いものから、日常生活が困難になるほど重いものまでさまざまです。


【深掘り】腱板役割とは?

肩の関節は、私たちの体の中でも特に複雑で繊細な構造を持っています。

上腕(腕の骨)は、胴体と骨どうしが直接つながっているわけではなく、靱帯(じんたい)や筋肉によって支えられています。つまり、骨だけで安定しているのではなく、周囲の筋肉がバランスを取ることでスムーズに動かせるようになっています。

その中でも特に重要な役割を果たしているのが、肩甲骨のまわりにある4つの筋肉です。具体的には:

棘上筋(きょくじょうきん)

棘下筋(きょっかきん)

肩甲下筋(けんこうかきん)

小円筋(しょうえんきん)

これらの筋肉は、肩の関節のまわりで腱(けん)という形で骨に付着しており、まとめて「腱板(けんばん)」と呼ばれています。

腱板は、腕の骨(上腕骨)の位置を安定させながら、腕を上げたり回したりする動きを細かく調整する大切な役割を担っています。

しかし、この腱板が傷ついたり断裂したりすると、肩の骨の位置がずれてしまい、腕を上げるときに引っかかりを感じたり、スムーズに動かせなくなったりします。また、痛みや動かせる範囲(可動域)の制限も出てくるため、日常生活に大きな支障が出ることもあります。


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